北極圏トロムソと北欧3ヶ国の旅


第21回ミッドナイトサンマラソンで地球2周、8万キロを走破




武藤 翔峰   平成22年6月27日




健康のためというつい軽い気持ちで走り始めて35年、2010年6月19日、北極圏、トロムソ・ミッドナイトサンマラソンで地球2周、8万キロを走破した。
この間、メガマラソンを340回完走したり、南極マラソンを含め世界7大陸のフルマラソンを完走、47都道府県の国盗りマラソンも達成した。
マラソンレース以外にもマラニックやジャーニーランを楽しみ、日本三霊山(富士山、立山、白山)を海抜ゼロから頂上まで制覇、京都三条大橋から東京日本橋まで中山道69次、570kmを踏破、西国33霊場観音を満願達成する等思い出は尽きない。

この時期、北極圏トロムソでは24時間太陽は沈まず、白夜のもと、夜7時半にスタートし、真夜中にフルマラソン42.195kmを走る。

        酒と自然をこよなく愛し、自由で気ままな一人旅

マラソンの前後には、大自然の北極圏とスカンジナビァ3国(真夜中の太陽:ノルウェー、おとぎの国:デンマーク、ヴァイキングの国:スウェーデン)を自由、気ままに放浪した。


以下その紀行文です。









北極圏到達証明書


6月14日(月) くもり時々小雨

いよいよ出発の日となった。朝は6時に起き、昼と晩のお握りを作り準備した。荷物が重いので8時45分にタクシーを呼ぶ。
タクシー 自宅ー竹鼻駅 840円+100円  竹鼻駅ー名古屋駅 650円
ウイラーのピンクのバスは、11時出発、片道2,800円の格安だ。今や名古屋ー東京の高速バスは2,500円の時代となったのだ。
貧乏ツアーには助かるデフレだ。ウイラーバスの受付は名古屋駅・太閤通口、ゆりの噴水前。
きらきら号という格安バスも同じところに止まっていた。こちらは名古屋ー東京3,500円程度だ。
バスは定刻の11時に東京に向けて出発、乗客は若い女性が大変に多い、ピンクのバスと言う名前
も良く分かる。すぐにビールを飲み、お握りを食べて昼食を済ます。バスは、すぐに高速道路に乗り一路東京を目指す。
浜松町駅着予定は18時の予定。雨もやんだり小雨になったり梅雨の雨模様、このじめじめした梅雨の日本を離れからっとした北欧で
のんびりしてこよう。

今回の旅のテーマは”北欧・北極圏の自然とフルマラソンの旅”と、それに”パッケージツアーなら60万円かかる費用をいかに節約して
3分の1程度に抑えるか”の二つに取り組む。
牧野が原SAには13:07に到着、13:20に出発した。海老名SAには15:10に到着、15:30に出発、あと東京まで約50km、横浜、新宿に
寄るので浜松町は18:00なのだろう、ここまでは予定どうりで順調な運行だ。
しかし、順調だと思ったのは横浜を出て首都高速に入るまでであった。首都高に入ってしばらくしてから渋滞が続き16:45現在まだ品川
芝浦付近でのろのろ運転である。これなら新宿で降りて中央線で東京駅まで行ったほうが早いのではないか、思案のしどころだ。
スタートからいろいろ考えさせられ頭のトレーニングにはなる。トラベルはトラブル、本当に旅にトラブル、ハプニングはつきものである。
しかし、あわてず後のことを冷静に考え、例えば今日はとにかく今日中にアズール成田に入ればいいのだ。別に飛行機に乗るわけでは
ない、そのためのんびり、ゆっくりできる前夜泊にしたのだ。そのメリットを生かしのんびりしよう。しかし、これが明日なら話は別だ、出発
2時間前には成田空港に着く段取りを考えなければならない。その点、今日は幸せだ、いくら遅れても飛行機に乗り遅れることはない
のだ。旅のスタートの前の一瞬の緊張を楽しもう。
新宿に着いたとき、電車とこのバスではどちらが早いか運転手に聞いたところ、電車が速いという。首都高の事故のため渋滞しており、
バスの時間が読めないとのこと、それで新宿でバスを降り、電車で東京駅に行くことにした。
18:10のエアポート成田には間に合わなかったので、千葉行きに乗り千葉で乗り換えることにし、数分の待ちあわせでスムーズに
成田駅に着いた。そこから京成成田駅まで行きコインロッカーを見たが午前1時に料金が加算されるシステムなので、ロッカーに預け
ると2日分、800円かかる。そこで少し重いがアズール成田まで荷物は持っていくことにする。
アズール成田は2回目の宿泊だが、案外近く感じる。泊り客は今日は1人だけのよう、静かで良い。
現金は2980円だがカード決済はプラス5%、3129円だった。明日のことを考え9時過ぎには寝る。


 

 


 



6月15日(火) 晴れ

6時前に起床、今朝は雨は降っていない。お握り1個食べ体調は万全、7時にアズール成田を出発、京成成田駅に向かう。
アズール成田には無料コーヒーサービスがあり、ありがたく頂く。SAS(スカンジナビア空港)は成田空港の第一ターミナル、
南ウイング、Eカウンターでチェックインは機械で行い、ボーディングパスと荷物タグを持って預け荷物を預ける。2個までOK.。
自在にカメラを取り付ける三脚を1,980円で購入、座席はほぼ中ほど真ん中の35D、12時すぎに離陸した。
現地時間7:00に昼食が出た。ビーフいため&ライス&おすし、ケーキ、パンなどであった。コーヒータイムのとき、気流の悪い
ところを通過中でサービスは度々中断、あと8時間30分でコペンハーゲンに到着予定、4:14着予定だ。
実際は3:52分に到着、予定より20分早い。降りて少し歩きセキュリティチェックの荷物検査、お茶とワインのボトルは没収
された。次に入国審査でパスポートコントロール、その後、A2ゲートに着いた。A2からはバスに乗りオスロ行きに搭乗する。
雨も上がり快晴だ。SK462 17:10発オスロ行きはやや遅れて17:37にスタート、18:40 1時間のフライトだ。オスロは快晴、
気持ちの良い気候だ。
空港からオスロ市内行きのローカル列車は片道110NOK,、往復は220NOKで同じ、20:38発があった。Flytogetはとなりのホ
ームで頻繁にある。ノンストップだが170NOKと60NOK(1,000円)も高い。殆どの人は高いFlytogetを利用している、安心感
があるのだろう、貧乏ツアーの私は1,000円、往復で2,000円も違うのだから当然ローカル列車を利用した。
オスロ中央駅に無事到着、水を買ったら27NOK(430円)日本の3倍ではないか。消費税が25%で物価は高いと聞いていた
が本当だ。YHは駅から近くにある。衛星地図を見ながらゆっくりいく。もう9時半過ぎていると言うのにまだ明るい。
入り口が分かりにくく苦労したが無事YHに到着、大きいYHで1部屋6人、シャワーはきれいで、女性客も多い。
YHでは、オーストリアから自転車でスカンジナビア半島1周を目指している日に焼けた青年と同宿、お互い健闘を誓い合った。
キッチンもあり、設備もOK,シャワーを浴び、カレーライスを食べて今日は寝る。





ノルウェーの国旗は赤い下地に白で縁取りされた青いスカンジナビアクロスが描かれている。赤地に白十字はかつて長い間
デンマークに支配されたことからデンマーク国旗の「ダンネブロー」を使用していた。
1818年にスウェーデン王国との同君連合が開始され、スウェーデンを示す青十字がダンネブローに組み込まれたのが現在の
国旗の始まりといわれる。赤・青・白の三色はフランスのトリコロールや星条旗の自由を象徴する色の影響を受けている。青い
十字はノルウェーの海を表すといわれる。



 
  

 


 


 


 


 



6月16日(水) 晴れ

ノルウエーの東はスウェーデン、フィンランド、ロシアと国境を接し、西は大西洋に面している。人口の大半は、首都オスロがある
南部に集中。西部には、氷河により作られたダイナミックなフィヨルド(峡湾)の景観や、ヨーロッパ最北の岬・ノールカップで見る
ミッドナイトサン(真夜中の太陽)を目当てに、毎年多くの観光客が訪れる。また、国土の北半分は北極圏に位置し、冬にはオーロラ
鑑賞も可能だ。朝6時過ぎに起床、SASのハンバーガーを食べ、昼食用のお握りを作る。今日は1日オスロ観光だ。
まずオスロ駅に行き、明日の空港行きチケット、110NOKのローカル列車の分を調べる。1Fで買うこと確認。

Flytogetの特急の高いチケットは地下1階で170NOK。
次に大聖堂に行く。改装で休業中、外装をカメラに写した。市庁舎広場では高校生が観光客のために民族踊りを披露していた。
そこからノーベル平和センターへ行く。入場料は、80NOK。ノーベル賞チョコを孫4人に買う。将来ノーベル賞を受賞するような
優れた研究成果を残して欲しいと言う願いをこめて・・・・・・
次に街を散策、撮影しながら国立美術館の名画「ムンクの叫び」を見に行くも、今日は従業員のストで閉鎖だった。ストと言えば、
パリでも何回か経験したし、スペインでもストに出会ったが、オスロでもストにあうとは思いも寄らなかった。
そこから王宮へ行ったが王宮ツアーは今日はなかった。広いきれいな庭園には裸で日光浴する若い女性の姿も多く、太陽の光
が貴重なのだろう。
一旦YHに戻り、ラーメンを食べ少し休んでからアーケシュフース城へ行った。シニア割引で45NOKだった。途中ではワールドカップ
のパブリックビューがあり、沢山の人がサッカーを見ていた。
孫の土産にノルエーの国旗4本、19X4=76NOKを買う。
ビール20.9NOK(330円)で日本の倍はする計算だ、さすが消費税25%の国だ。






































































  




















































  
































6月17日(木) 晴れ

朝5時前に起床、ラーメンを食べる。5時半にYHを出てオスロ中央駅に到着、空港行きローカル線のチケットを110NOKで購入、
トラックNo.は10、6:21発と聞いたが電車の遅れでNo.9に変更となった。7時に無事空港に着く。
チェックインしようとするがよく分からない。ここで成田で機械でチェックインしたことを思い出し、係員の助けも得て成田と同じく
機械で自動チェックインするとボーディングパスと荷物2個のタグが出てきた。それを持ってLuggage Droppingの列に並び荷物
を預ける。トロムソ行きは9:55発、SK4414。
国内線は40分以上はコーヒー、紅茶などソフトドリンクは無料、アルコールは有料、ビールは35NOK(560円)で高い。トロムソは
曇りとの予報。予定通りトロムソに着いたが降りていいのか悪いのか分からず、しばらく着ないに留まっていたらそのうち、トロ
ムソで乗る乗客が入ってきた。そこでやっと気が付き、至急降りなければと降り口に急いだ。
危うくトロムソで降り損ね次の空港まで間違って行くところであった。今回の旅で初めての危うい場面ではあった。
トロムソ空港に着きタクシーでYHに向かう。127NOK。しかし、YHは15:00から受付開始で11:00〜15:00は閉鎖中、しばらく
入り口で待っていたら、アメリカから来た若い女性ハイジと一緒になり、ドアを開けてもらって中へ入った。
15:00から受付、日本から持ってきた浮世絵の手ぬぐいを渡す。喜んでくれ、早速壁に貼っていた。ラーメンを食べ、近所を1時
間ほどジョギング、マラソンコースにはブルーの線が引いてあった。
夕食は自炊、中華どんぶり、缶詰、ショウチュウの梅割り。同宿者たちと歓談、記念写真も撮る。早めに寝る。

トロムソ Tromso 北極圏最大の街
北緯66度33分39秒以北を北極圏といい、夏には一日中、日が沈まない白夜となる一方、冬にはまったく太陽が昇らない極夜と
いう現象がみられる。その白夜を体験したくて北緯70度のトロムソへまでやってきたのだが、真夜中の12時過ぎに人影まば
らな街中で昼間のように日が照り、建物の影がくっきり浮かんでいる光景は不思議だ。「この街の人たちはいったい、いつ眠る
のだろう?」っといらぬ心配をしたりもする。
大学やオーロラ観測所などを有するトロムソの人口は、約6万。街はトロムソイヤ島(Tromsoya) とトロムスダーレン(Tromsdalen)
に分かれている。北極探検の際の寄港地としての歴史があり、船着場にはローアル・アムンゼン(Roald Amundsen)の像が立っ
ている。木造の家が続く美しい街並を散策でき、グルメなレストランもたくさんある。




























6月18日(金) 晴れ

朝5時半に起床、ラーメン、もちを食べ、お握りを作る。そのあと外出の準備をし、8時半にYHを出る。26番のバスでシティセンタ
ーへ向かう。バスセンターで降りるのを忘れもう一つ先まで行く。最初、インフォメーションセンターで北極到着証明書(50NOK)
を購入、これで南極証明書とあわせ両極の到達証明書が揃った。そこでは、ハガキ、切手、バッジなども買う。
その後、カルチャーセンターへ行きナンバーカード受け取る。1時間のアーリースタートの手続きも行う。夕方7時10分(スタート
20分前)にここに集合だ。会場でミッドナイトマラソンのロゴの入ったブルーの長袖シャツを買う。450NOK(7200円)で高いがデ
ザインも良く気に入った。明日はこれを着て走ろう。
26番バスでケーブルカー駅まで行き、参上に登る。天候は良く再考の眺め、多くの写真を撮る。そこからケーブルカーで降り、
バスに乗ろうとするが乗り場が分からず結局北極教会まで歩き、そこからシティセンターまでバスに乗った。明日走る橋を通る。
次に北極博物館(60NOK)に入りアムンゼンのことを学び、さらに大聖堂に行く。その後26番バスで帰ってきた。
YHでクレジットカードで宿泊代の支払いを済ませる。4泊で843.7NOK(1泊3370円)だ。
ゴール後のバスに着いて確認、ナイトバスがあるという。1:30,2:30,3:30の3本で26番バスと同じバス停。多分2:30のバスに
乗れるだろう。しかし、このナイトバスがハプニングを起こすことになった。
今日もほぼ予定通りで順調に推移、小遣いは450NOKほど余った。
夕食はカレーを食べた。





 





 


 


 


 







  
 








 

  









  








 



  

 


 


 


 


 






  





 





  

 











 


 


 





 











 















6月19日(土) 雨

朝から小雨が降っており寒そう。7時過ぎに起床、日本人の新婚カップル長友さんに会う。昨日着いて今日出発という。受付
はまだ閉まっているので二人分の宿泊代を預かり受付に渡すことにした。
いよいよ今日はマラソン当日、と言ってもスタートは夜7時半(1時間のアーリースタート)なのでゆっくりできる。計画としては、
4時頃に中華丼ともちをしっかり食べ、お握りを2個作って持って走る。25km過ぎと30km過ぎに食べよう。YHの出発はバスに
て4時半ころ、センターには5時半到着予定。
夕方5時27分の26番バスに乗りシティセンターに向かう。丁度キッヅマラソンのスタートだった。スタート後地球2周、8万キロ
の横断幕を掲げて数枚記念撮影を行う。雨は降ったり止んだり、微妙な天候だ。次に荷物を預け服装を整える。荷物預けで
雨用の簡易カッパをもらう。防寒にもなるだろう。売店で90NOKのキャップ(バンダナ)を買う。
アーリースタートは午後7時半で7名のランナーがいた。地元の初フルの女性、年配のランナー、日本人も新田章さん(70)が
いた。後で記録を見ると彼は載っておらず、途中リタイアであった。係員から聞いた今日の参加状況。
フルマラソン、570人を含め3,000人の参加。インライン、チャイルド、ミニ4.2km、10km、ハーフなどの種目があった。
スタート後係員が橋まで誘導してくれた。ブルーの線が引いてあるので分かりやすい。私は写真を多く撮るため前半かなり
飛ばす。そのためか、20km過ぎから足が攣りそうになった。最近のレースでは初めての経験、雨と寒さも影響していると思
う。赤穂マラソンでもらった岩塩をなめ、少しスピードを緩め、無理せず行くことにした。何とか持ちこたえたように思ったがこ
んなに厳しい、苦しいマラソンは初めてだ。北極マラソンの過酷な面が出ている。雨と寒さ、それに前半のオーバーペース、
何より時差による体のしんどさが効いている。写真はその割には沢山撮った。後半20km−30km辺りは曇りでユースホステ
ルの下の道路も通った。30kmのトロムソ空港を折り返す辺りから今度は雨が激しくなり、後半10kmは雨と寒さと疲れとの戦
い、とにかく地球2周、8万キロを達成するのだと言うその一念で走りきった。ゴールは6時間15分15秒、一時は完走も危ぶま
れたが何とか乗り切った。338回目でもあった。もし、1時間アーリースタートしていなかったら、関門に引っかかってゴールで
きていなかった。ゴールは真夜中1時45分ころで着替えをしてデスクに行くとないとバスの停留所まで案内してくれると言う。
24時間太陽の沈まないここ北極圏トロムソでは、真夜中でもバスが走っているのだ。
3時半ころナイトバスでYHに戻りシャワーを浴びすぐに寝た。































































































6月20日(日) 雨

朝は8時過ぎに目が覚め、今日は一日ブラブラする。相変わらず雨が続いている。木、金と天気が良かったのがせめてもの救
いだ。思い立ってシティセンターのEXPOに行き、土産用にキャップ(バンダナ)を2個買いに行く。行きはスペインの新婚カップ
ルの車に便乗させてもらった。浮世絵の手ぬぐいのプレゼントが効いたようだ。帰りはバスで帰ってきた。一日ブラブラと休養。
明日のコペンハーゲンへの移動のため荷作りは完了した。食料が大分減ったので荷物も軽くなる。
早めに寝る。


  

 






6月21日(月) 晴れ

今日はコペンハーゲンへ移動する日、40番バスにてトロムソ空港に向かう。すぐに機械で自動チェックインし、預け荷物をドロッ
プアウトする。SASのシステムも3回目だから慣れたものだ。定刻通りトロムソ⇒オスロ、オスロでは運行プランが30分遅くなって
いたが、予定通りコペンハーゲン行きに乗り継ぐ。オスロでの出国手続きは一切なし。入国手続きもなかったので、パスポート
にはオスロ入国の痕跡なし。コペンハーゲン到着も定刻通りであった。コペンハーゲン空港から中央駅への国鉄は分かりやすく
36DKKだった。駅でビールを買い、地図を見ながらダウンホステルに向かう。30分くらいゆっくり歩いてホステルに着く。大きな、
立派なホステルだ。すぐにチェックイン、スムースに運ぶ。宿泊代はすでにカードから引き落とされていたが、シーツ一式を借り
たので10DKK返却された。キッチンは地下にあり設備も整っている。中華丼を作り、缶詰、ビールで夕食、他にも自炊の人たち
が多くいる。雑談しながら食べる。コペンハーゲンも日没は午後10時以降、まだまだ明るいので近所を散歩して夕焼けに映える
美しい街並みを撮影をした。




世界最古の国旗といわれる。13世紀の始め、ローマ教皇が十字軍に授けた旗を基につくられたもので、「ダンネブロク」
(デンマークの力・赤い布の意味)と呼ばれている。北欧各国の国旗に多く採用されている“スカンジナビアクロス”と呼
ばれるデザインの先駆けとなった。





































































































6月22日(火) 晴れ

今日はコペンハーゲン市内を観光する。朝6時半に起床、キッチンへ行きラーメン、餅を食べ、お握りを作る。まずチボリ公園の横を
通り中央駅に行く。明日行くスエーデン・マルメへの切符の買い方などチェックしてから、市庁舎広場経由で国立博物館へ行く。ここ
はデンマーク最大のコレクションを誇る博物館 、10時からのオープンなのでしばらく待ち入場、無料だった。そこからストロイエ通り
へ行くつもりが途中クリスチャンボー城の中を通って行くことになり、写真撮影をした。そこからストロイエ通りへ行く道が分からず、
地図を見ていると親切な女性がストロイエ通りまで案内してくれた。そこからストロイエ通りを通り、見物や写真を撮りながらブラブラ
歩く。しばらく行くと有名なニューハウンに着く。観光名所だけあって人も多く、レストランも沢山ある。そこから次に人魚の像(マーメ
ード)を目指す。かなり歩いてそろそろマーメードではないかと思って辺りを探すがマーメードはいない。そこで近くの人に聞くと「マ
ーメードは今ここにおらず、はるかと遠いところに行っています。上海万博に行っているのです」とのこと、全然知らなかった。『人魚
姫』はデンマークを代表する作家アンデルセンの代表作だ。下半身は魚のはずの人魚なのだが、この像は足首近くまでが人間の
まま。モデルの足があまりに美しく、うろこで覆うのがしのびなかったためと言われている。本来ある場所に大スクリーンで映し出さ
れているだけだった。土産用のマーメードを写し孫二人と自分用にマーメード人形を買う(150DKK)マーメードから引き返してアメリ
エンボー宮殿を見学する。(40DKK)ここは、1794年のクリスチャンスボー城の火災以来、王室の居城として使用されている。各館
の前には銃を携えた衛兵がガードし、女王が在宮の間は屋根の上に旗が掲げられており、毎日正午には伝統的な衛兵の交代式
を見ることができる。2時半を過ぎたのでニューハウンに戻った。ちょうど観光船の乗り場があったので1時間、60DKKの水上バス
ツアーを楽しんだ。水の上から見るコペンハーゲンの街並みも乙なもの、60DKKの値打ちは十分にあった。
今日はデンマークの国旗を29DKKで4本買い、孫娘用に貴重品入れ(80DKK)を買う。土産はすべて4人の孫用だ。
帰り道16DKKのビールを買い、YHに戻って夕食を食べ、明日のスエーデン・マルメ行きのチェックをして寝た。









































































































































































6月23日(水) 晴れ








スウェーデンはスカンジナビア半島の東半分を占める森林や湖などの自然に恵まれた立憲君主国。
14世紀末からのデンマークによる支配を経て、1523年にスウェーデン王国として独立、現在に至る。
国旗は1562年に制定されたもので、青地に黄色の十字というデザインは、12世紀にスウェーデン王
エリクがフィンランドとの戦いの最中に見た「青空に金色の十字架」の故事にちなんだものと伝えられる。




今日はスエーデン・マルメを観光する。朝6時過ぎに起床、キッチンへ行きラーメン、餅を食べる。レトルトのライスは無くなったので
昼はホットドッグでも買おう。YHから中央駅に向かう。マルメまで80DKK,8:0 35番フォームから出発、8:40に到着だ。空港経由の
列車で約37分だった。明日の空港行きもこの列車で行くのだ。カストロップ空港までは12分だ。コペンハーゲンとマルメの両都市は
オアスン(Oresund)海峡によって隔てられているが、近年両都市を結ぶオアスン海峡橋という道路・鉄道併用橋が開通し、往来が
非常に便利になった。この橋は両都市を結ぶだけではなく、コペンハーゲンが他の北欧諸国と陸続きになったことも意味する。それ
によって、物流とか人の流れとかが活性化されると期待されている。橋の通過時間を計ってみたら、8時23分に橋に進入し、8時26
分に渡り終えた。約3分、橋の部分の全長は約8キロとのことだ。予定通りマルメ到着、降りてからインフォメーションセンターに行く。
9時丁度にオープン、地図をもらいストートリー広場⇒ガステー広場経由のマルメ城への道を聞く。ストートリー広場のまわりには、
市庁舎や19世紀の建築物であるクレイマーホテルなどがある。Stor Torget広場とAdolfs Torg広場を結ぶSoderg通りは歩行者天
国になっていて、おしゃれな店などが並んでいる。Stor Torget広場には人影がまばらだったが、Gustav Adolfs Torg広場に近づく
に従って人混みができて賑やかになっていった。このあたりも歴史ある建物に囲まれていて雰囲気はよい。Stor Torget広場と
Adolfs Torg広場ではたっぷり写真を撮る。Adolfs Torg広場からMalmohusという公園のわきの道路を通って、マルメ城へ行く。
マルメ城は現存する中ではスカンジナビア最古の城といわれており、1434年の建立。16〜17世紀が城としての全盛期とか。
なるほど外観はお城というより、北海道にあるようなちょっと歴史のあるワイン工場のような感じ。現在は博物館として使用され
ている。入場料40DKK
マルメ (Malmo) は、スウェーデン南部、スコーネ県(スコーネ)の最大都市。人口は約27万人でスウェーデンではストックホルム、
イェーテボリに次いで3番目に大きい都市。港湾都市として中世より重要な役割を果たし、ハンザ商人などが往来した。1434年
にマルムヒュース城が要塞として築かれた。16世紀に市長ヨルゲン・コックによりデンマーク最初の宗教改革が説かれた。17世
紀半ばまではデンマーク領であったが、スウェーデン王カール10世の時代の1658年に征服され、スウェーデン領となった。
1914年と1938年に世界大戦における中立を宣言するために、北欧諸国の国王を招いて三国国王会議が行われた。港湾や
工場地域が発展しており、コックムス造船所があり、スウェーデン海軍の艦船などが造船されていた。またサーブ社の工場も
あった。近年、これらの重工業は縮小され、ハイテク産業への転換を計っている。
マルメ城の見学も終えお腹が空いてきたので来たときに目をつけておいたレストランに入る。2枚の大きなハンバーガーにポ
テトや野菜たっぷりのランチとウインナーソーセージ入りのパン、ビールで89DKKだった。このときウインナーソーセージ入りの
パンをテーブルの上に置き、ハンバーガーのできるのを待っているとき、テーブルの上のウインナーソーセージを鳥たちにさら
われてしまった。事情を話すと売店のおねえさんは親切にも無料でもう一つ作ってくれた。ありがたいことだ。
帰りは船で帰ろうと思い、再びインフォメーションセンターで船の乗り場を聞いたが、船はもう廃船になったと言う。ここにも不
景気の波が押し寄せてきているのだろうか。帰りも列車で帰ることになり駅で切符を購入しようとして有人の窓口へ行くと125
SEKだと言う。インフォーメーションでは100SEKと言っていたので、そう言うと自販機で買ってくれと言う。自販機で買うと105
SEKであった。有人と自販機では20SEK違うのだ。駅のトイレは有料で10NOKだった。帰りは14:02 13番線発、14:40に
コペンハーゲン中央駅に着く。駅でビール買い、(16DKK)荷物の整理をしてパッキング完了、明日帰るだけとなった。10時
までにチェックアウトしなければならない。夕食を食べ、ワールドカップ、ガーナ対ドイツをテレビ観戦、それから寝た。














 


 











 


























 




















 


  











 


 


 














 























  























6月24日(木) 晴れ

今日はいよいよ帰る日だ。大きなトラブルもなく無事帰国できるのは無上の喜び。6時過ぎに起床、キッチンへ行きラーメン、餅を食
べる。帰りの準備もすべて完了、9時半頃にチェックアウトしよう。チェックアウトを済ませ受付のテーブルで休んでいると森さんという
若い女性と会った。これから年末にかけて世界一周すると言う。スカンジナビア半島をぐるりと一周し、ニュージーランド、東南アジア
にも行くと言う。すごい女性だ、まだ若い建築士だとのこと。無事その夢を達成して欲しいもの、夢は夢を呼ぶ⇒夢を持てば人は輝く
⇒夢を持つことが生きる喜びという言葉を贈って励ました。
森さんの話でこのすぐ近くから空港行きのバスがあると言う。34DKKで列車より安く歩く距離もずっと少ない、バスで行くことに決めた。
5A バスで15分おきに出ている。来るときも乗ればよかった。予定通りコペンハーゲン・カストロップ空港に着く。
いつものように自動機でチェックイン、予約番号を入力すれば自動的に荷物のタグやボーディングパス(搭乗券)が出てくる。それ
らの券を持ってカウンターに行くと荷物のドロップアウトと席が確定する。お腹が空いてきたのであとDKKの残金を使ってバーガー
キングで昼食、安い63DKKのハンバーガーを食べる。安い昼食と言っても900円はする。日本では400-500円だから2倍はする。
北欧の物価は高いと言うことを最後まで実感。このあと、セキュリティチェックを受け、出国審査を経てゲートに向かう。
15:15から搭乗時間となり搭乗、その後滑走路に向かう。しばらくしてアナウンスがあり左エンジンに不調が見つかり一旦ゲートに
戻って修理するとのこと。しかし、1時間ほどして再度アナウンスがありエンジン不調の修理がうまく行かず結局飛行機を乗り換え
てもらうことになったと言う。そして29ゲートに行き再び出発できたのは17:45、2時間遅れの出発であった。最後の帰国のときの
トラブルでよかった。もしこれが乗り継ぎのあるときのトラブルであれば、大変なことになっていた。成田着は9:15から1時間45分
遅れるという。帰りはウイラーバス(3500円)は予約せず新幹線で帰る予定にしていたのでまさに大正解であった。ウイラーバス
(3500円)の予約がパーになるところであった。結局成田に着いたのは11時で、エアーポート成田で東京まで行き14:03ひかり
で岐阜羽島に着き無事帰宅した。レオが元気に出迎えてくれた。終り



 


 


 


 


 





 


 


 


 






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