西国三十三霊場巡りマラニック

西国二十番 善峯寺



武藤 翔峰   平成21年10月13日


今回の西国三十三霊場巡りマラニックの最後は善峯寺だ。
宗派は天台宗、本尊は十一面千手観世音菩薩、開基は源算上人である。比叡山の僧源算が長元2年(1029年)にこの地に小堂を建て、十一面千手観世音菩薩像を刻み本尊としたのが当寺の開創と伝えられている。源算47歳の時という。長元7年(1034年)に後一条天皇から善峯寺の寺号を賜り、鎮護国家の勅願所と定められた。以後、天皇の崇敬篤く、長久3年(1042年)には後朱雀天皇が鷲尾寺の十一面千手観世音菩薩像をここに移し、本尊として祀り、先の観世音菩薩像を脇立とされたといわれている。鎌倉時代には慈円大僧正や浄土宗西山派の祖、証空上人が、また、青蓮院の宮様が代々当寺の住職をされたので西山宮門跡と称されたという。白河天皇が諸堂を建設し、後に、後花園天皇が伽藍を改築、大いに栄えたが、応仁の乱により、これら全てを焼失したようである。その後、元禄年間に徳川五代将軍綱吉の生母、桂昌院の寄進により寺は復興したとされている。
善峯寺は京都府京都市西京区にあり、桜や紅葉の名所になっているとともに広大な境内各所から京都市街、比叡山を一望できる。ここへ着くのも昨日の施福寺と同じように山の中にありマラニック気分であった。高低起伏にとんだ伽藍は、手入れの行き届いた四季の草花木で浄土を思わせ、天然記念物、樹齢約600年の五葉の松、まるで龍が遊んでいる様な全長40数mにも及ぶ枝が見事だ。
快晴に恵まれた楽しい3日間のマラニックであった。










 
 
  
 
 
 
 

 
 






 

 

 

 

 

















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